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懐かしい・・

部屋をかたづけていたら出てきました。
私は社会人になってから約20年間情報システム部でプログラマー、システムエンジニア、オペレーターとかやってましたが、そのころに、特に初期のころに使っていたものです。

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これが何かわかる人はコンピューターの歴史に詳しい人ですね。
これはデータパンチカードと言ってコンピューターの入力用のカードです。
1枚に80桁の数字を打ち込んで専用のカードリーダーで読ませてコンピューターに入力するわけです。
ちょっとわかりにくいですが、このカードには0から9までの数字が打たれていますが、例えば「9」を打つと9の部分がパンチで穴があけられる、リーダーでは穴が開いている場所を読み取って「9」と判断するわけです。
パンチするのはタイプライターみたいなキーボードが付いた専用パンチマシンを使います。かなりでかくて大きめの事務机位の大きさはありました。そのパンチを専門にするパンチャーと呼ばれる人がいて、その人に記述したデータシートを渡してパンチしてもらっていました。
もっとも、私は新人だったし、プログラムのコーディングも最初はこのパンチカードを使っていたので自分でパンチすることが多かったですが・・・

多いときで1日に1000枚くらいはパンチされていたと思いますが、これでも紙テープよりは進歩した入力装置でしたね。
当時はメインフレームと呼ばれたホストマシンが処理のメインでオンライン端末も本当に限られたものでした。
日々の処理もマインルームにこもってこのデータカードを使うことが多かったです。
徹夜なんてしょっちゅうでした。決算期ともなれば連日泊まり込みなんて当たり前で、今から思えばとんでもない労働環境でした。それでもあんまり疲れを感じることなく仕事していました。
やっぱ、若かったんですねぇ。

一時は山ほど持っていたパンチカードですが、オンライン端末が急速に普及してからは使うことも少なくなってきました。
本のしおりにするには大きいし、紙質も固いし、裏は白いけど表は数字で埋まっているのでメモにも使いづらい、要は他に使い道もないので結局邪魔ものです。
それでも何か思うとこもあったのでしょう。こうやって少しだけ大事にしまってあったことを考えると・・・

コンピューターの進化はハードウェアもソフトウェアもこの20年でとんでもなく進化しています。
あまりにもその進化が早いのでそれに人間が追い付いていないようにも感じます。

ホストコンピューターによるメインフレームの汎用マシン → 専用線によるオンラインシステム → VAN (Value Added Network system このころNTTがISDNを提唱) → パソコンの登場(スタンドアローン) → 社内ネットワークがTCP/IP中心になり社外ネットワークと接続 → サーバーが登場しクライアントサーバーシステムが台頭 → クライアントサーバーとホストマシンが統合 → サーバーシステム → インターネットとイントラネット → クラウドシステム・・・  
てな感じの流れでしょうか。

今の技術は高度に分散化された、いわゆるモジュールの組み合わせなどといった、全システムの一部分だけをさわる、という感じかと思います。
本当にコンピューターの歴史を身をもって体験できたことは本当に幸せなことだったんだなぁ・・と改めてしみじみと思います。
コンピューターの歴史っていうのも追っかけてみるとけっこうおもしろいものですので興味がある方はぜひ追っかけてみてくださいませ。





何をおっしゃる・・

今日はある人と面談しました。
その人の上司の方から頼まれてカウンセリングを行いました。
最初はポツリポツリとしか話してくれませんでしたが、後半に入って雰囲気に慣れてくると少しづつ言葉が出てくるようになりました。
どうも、色々お腹に抱えているようで、1回50分の面談では十分に聴き取ることはできませんでしたので今後も続けていく必要がありそうです。

今回のテーマはカウンセリング自体ではなくその中で出た話で・・・

「先生、『何をおっしゃるウサギさん』て言葉ご存知ですか?」
「はい?(私は先生と呼ばれるような者じゃないんだけどなぁ・・)」
「この『ウサギさん』て何なんでしょうね?なんで『ウサギ』なんでしょう?」
「はぁ(一体なんでこんな話が突然出てくるんだ?)、それが気になるんですね?」
「ええ、ある人と話してた時、私が言った言葉に対してその人が『何をおっしゃるウサギさん』て言ったんです。私はウサギではないですよ。なのになぜそんなこというんでしょうね」
「まぁ、ジョークとしてその場の雰囲気を緩めるために使ったりすることもあるでしょうね」
「うーん、でも私は『ウサギ』ではないんです。なのになぜ『ウサギ』なんでしょう?」
「あなたは自分のことを『ウサギ』と言われたことがあまりいい気持ちがしなかったということなんですね?」
「そうです。自分の事を『ウサギ』と言われて嬉しいと思いますか?私はウサギが嫌いなんです。その人もそのことは知ってると思うんですけどね」

どうも、この方はジョークをジョークとして受け取れないようです。その場の雰囲気を読んでうまく対応できていない、そんな感じです。普通だったらさらっと受け流せることが、そんな余裕もなくなっているのかもしれません。
でも、たった1回のカウンセリングでしたが、少しはその人の気持ちを軽くできたかな、とは感じました。

ところで、
「何をおっしゃるウサギさん」とは本当のところ一体なんなんでしょう?
元々このフレーズはもともとはウサギとカメの童謡で、ウサギがカメに対して「もしもしカメよカメさんよ、世界のうちでおまえほど歩みののろいものはない。どうしてそんなにのろいのか」というフレーズに対するカメの反論である「なんとおっしゃるウサギさん・・・」からきているようです(諸説あります)。
まぁ、あまりによく知られた童謡ですので、自然に使われるようになったものと思われます。
それだけにこれをあんまり意識する必要はないとは思うのですが、やはりその人も少々疲れているのだと思います。

ちなみに、もしお時間あれば、この「ウサギとカメ」の童謡の詩を一度じっくりと読んでみてください。
けっこうエグいです。
(^^ゞ

ヤマトファンなら必読かな 『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』

また本の紹介。
私は「宇宙戦艦ヤマト」の初回放映時からのからのファンです。
まだ中学生でしたが、あの赤い大地を割って発進するヤマトの姿にグーッと来たものです。
あの時思ったのが、「このアニメ、これまでのとは全然違う!」という熱い驚きでした。
今、私の年代でヤマトファンの方ならわかってもらえると思いますが、まず、メカが全然違います。
当時流行っていた別のアニメ、特に「サイボーグ009」のメカと比べてみればその差は歴然です。
もちらんこれはメカを書かせたら天下一品の松本零士氏の力が大きいことはもちろんですが、その意見をすぐに取り込んだ西崎プロデューサーの力でもあります。
さらに、ストーリーもメインテーマが「ロマン」であり、そんなものをメインに持ってきたアニメはおそらくヤマトが初めてでしょう。
その他魅力ある設定や登場人物が物語の質を上げていっています。
なお、ヤマトは昨年「宇宙戦艦ヤマト2199」で、初代ストーリーを重視した現代のアニメ技術を使っての再作成が行われています。
いやぁ年甲斐もなくワクワクしながら毎回新宿ピカデリーに足を運んだものです。

ヤマトというのはすでに偉大なる「伝説」となっています。
そしてそのヤマトを作ったのが西崎義展氏です。
そんな西崎義展氏について書かれた本がこの本なのです。

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西崎義展氏がいたからこそ「宇宙戦艦ヤマト」が生まれたわけです。
言ってみればヤマトファンにとって西崎義展氏は「神」であるはずなのです。
ところが・・・ヤマトファンの多くは「ヤマトは好きだけど西崎義展氏は嫌い」という人が多いです。
映画化第一作の後すぐに脱税で逮捕されたり、色々な怪しいうわさが流れたり・・・まぁいろんなエピソードには事欠かない人です。
この本は「西崎義展」氏について、西崎氏がいかにいい加減で傲慢でどうしようもない自分勝手な男で、どれだけ回りに被害を及ぼしているか、をつづった本なのです。
しかし、そういいつつ、やはりどこか憎めない「西崎」氏がいて、自分が信じる作品を作るためには精力も手段も選ばない猛烈なエネルギーを持った「男」としての面もしっかり書かれています。
また、西崎義展氏の事を書いてはいますが、彼の行動はそのまま日本のアニメ産業の歴史でもありますのでアニメ産業史としても読んでいけます(実際に西崎義展氏はあの虫プロにもいました)。

この本はヤマトファンのみならず、アニメファンが読んでも十分楽しめると思います。
もっとも、西崎義展氏の行動に目が点になるとは思いますが・・・
ちなみに私はこの本は一気読みでした。




気分が落ちたときはとにかくしゃべろう その2

昨日書いた「気分が落ちたときはとにかくしゃべろう」の追記。

「気分が落ちたときにしゃべる元気なんかあるか」というご意見もあるようです。
まさに、その通り。
私にも当然経験ある、というか、けっこうしょっちゅう感じてることですけど、なんとなく気分が沈む、とか、妙にくよくよ悩んでしまう、ってことがあります。
これは前も書きましたが人間だったら絶対にあるはずです。
これは「うつ」とかいった精神疾患とかとはぜんぜん違います。
ごくごく自然の反応です。
ただ、これを放っておくとどんどん悪い方向に進んでいくのではないかと私は思っています。
一度悪い方向に進みだしたら、それを止めるというのはなかなか難しいです。
まさに、悪循環という言葉があてはまってしまう、そう考えています。
だから、だからこそ、そうなる前に少しでも早い段階で、少しでも軽い段階で、これを押さえておかないと、気が付いたら・・ということになってしまいます。
その対処方法の一つとして私は自分の経験則も含めてみなさんにおすすめしています。
ただ、人によってはなかなかそういうチャンスを持てない人もいますし、自分から話す、というのが苦手、という方もいます。
そういう人は無理に話さなくてもいいです。
人が話しているのをそばで聞いているだけでもいい。
とにかく一人ではない時間を少しでもつくること、それが重要です。
そしたらそのうちポツリポツリでも会話に参加するようになりますし、人の話を聞いて自分でいろいろ考えるようになります。
その「考える」ということが大切なんだろうと私は考えています。

私は産業カウンセラーとして、そういった「自分で考える」ということの手助けができれば、と考えています。
まぁ、えらそうな話ではあるのですが。

気分が落ちたときはとにかくしゃべろう

誰だって気分が沈むときがあると思います。
なんかよくわからないけど、どうも気分がすぐれない。
なんか妙にくよくよと悩んでしまう。
こういった状態は人間であればあった当たり前で、まだ元気の素がいっぱい残っている時なんかはほとんどしんどさを感じることはないと思います。
またひとそれぞれそういった時の気分解消法を持っているのではないでしょうか。
ある人はおいしいものをたべたり、お酒を飲んだり、買い物したり。
でも、こういった気分が立て続けに襲ってくるようになるとなかなか対応が難しくなります。
食べすぎたり、飲みすぎてアルコール中毒なったり、浪費したり。

私は個人的にですが、こういった気分が続くようであれば、「とにかく誰かとおしゃべりする」ことをお勧めしています。
友達でも、家族でもいいです。とにかく何でもいいからおしゃべりしましょう。
家族ではなかなか難しいかもしれませんし、そういった話を聴いてくれる人がタイムリーにいるかどうかはわかりませんが、とにかくおしゃべりをするようにしてみてください。
相手がいなければ、いろんなサークルや会合に出るようにして、少しでも人と触れ合うようにしてみましょう。
もっとも、気分が落ちている状態でそういったものに参加すること自体がしんどいかもしれませんが、そこは何とか頑張って出かけましょう。
きっと、きっと気分が晴れるはずです。
もしかしたらそこで素晴らしい解決策が見つかるかもしれません。
まったく新しい視点が開けるかもしれません。
ぜひぜひ、ひとりでいるのではなく、誰かとあっておしゃべりしてみてください。
だんだん気分が落ちるインターバルが広がっていくと思います。

下手の考え休むに似たり

先日悩み悩んでの一人相撲といったことを書きました。
それの追記のようなものです。
一人でもんもんとして悩んでも決していい考えが浮かぶとは限りません。
確かに「窮余の一策」という言葉もあるように苦し紛れの思いつき、というのもあります。
しかし、こういった「一策」が「良策」であることは少ないように思えます。
大概がその場しのぎにすぎず、のちのち新たな禍根を残してしまう可能性さえ残してしまいます。
本当なら一人で悩まずに誰かに相談すれば簡単に片付く問題なのに、一人で余計なことに気を回してもんもんとして苦しんでいまう。
その挙句にろくでもないことを思いつく、そんな流れがよく見られます。
でも、その「一策」を思いついたときはそれしかない、と思い込んでしまうので余計にたちが悪いです。
苦しいときは一人で悩まず、誰かにその思いを聞いてもらうだけで思考は大きく変わります。
でも、そんな相談できる相手がいればいいのですが、これがなかなかいません。
それにいたとしても人に相談するって、けっこうエネルギーが必要です。
人間がいかに論理的でないか、ということです。
もっとも論理的だったら悩んだりしないのかもしれませんが・・

ところで「下手の考え休むに似たり」という言葉があります。
もともと囲碁の言葉で長考する相手を見下す言葉ですが、「休む」ということがあまりいい意味で考えられていない感じです。
しかし、今の時代では、
「下手の考え休むが勝ち」とでもいいかえるべきでしょうか
悩んでいたり、しんどいと思ったら、休むが勝ちです。
もっとも、休むという決断もけっこう根性いあるのですが・・・

ちなみに「下手な考え休むに似たり」は誤りで、
「下手の考え休むに似たり」
が、正解です。
結構間違えてますね。
私もですが・・・

ブースカ

ディアゴスティーニの「円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション創刊号」を買ってみました。
ウルトラQと快獣ブースカがそれぞれ2話ずつ入っています(DVDは2枚)。
どちらも私にとっては涙こぼれるくらいのなつかしさですが、ウルトラQはすでにデジタルリマスター版を全巻もっていますので、今回は「ブースカ」にひかれて購入。

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昭和41年11月放送ですから、当時私は6歳です。
いやぁ、懐かしいを通り越していますね。当時毎週毎週放送が待ち遠しくてしかたありませんでした。
そのときの映像が50年近くたって目の前にあります。
感慨深いです。
当然映像は白黒で不鮮明なところが多いし、ストーリーも荒唐無稽で特撮も撮影技術も今の水準から見たら天地の差があります。
しかし、ノスタルジア満載という感じです。
私と同世代の人にとっては円谷プロというのは特別な存在だと思います(今はバンダイに買収されてしまっていますが)。
円谷プロでは「ゴジラシリーズ」や「ウルトラQ]「ウルトラマン」「妖術武芸帖」「怪奇大作戦」「マイティジャック」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」あたりまでが私の守備範囲になるでしょうか・・(「マイティジャック」は続編?に「戦えマイティジャック」があるのですが、こちらは観た記憶がありません)。
こういった子供時代の思い出は何歳になっても消えないし、消せないと思います。
たまにはこういったなんとなく胸が熱くなるようななつかしさに浸るのもいいかと思います。
特にこの創刊号は999円(税込み)なので、DVDだけでも手元に持っておいてもいかと。
(私は2巻以降は買わないかも・・(^^ゞ)

それにしても、今回改めて観てみて、思ったのは、
ストーリーや設定は無茶苦茶でまさに荒唐無稽、ご都合主義満載だけど、だけど、だけど、夢いっぱいだったということ。
ああなればいいな、あんなものあればいいな、あんな友達いればいいな・・・そういったものがストレートにごったまぜに押し込められている、そんな感じです。
そして忘れてはいけないのが「正義のヒーロー」です。
これは必須です。
悪いことは悪い、良いことは良い。簡単明瞭です。
こういったことが「昔は良かった」とか思わせるのかもしれません。

でも、考えてみればアニメ技術や設定などは進化していますが、「ドラえもん」なんかも同じ思考かもしれません。
やっぱり世代は変わっても根本的な子供たちの本的な「夢」は変わらないのかもしれません。



悩みと独り相撲の悪循環

人間って悩みだすと一人で悩んでしまう傾向があるようです。
誰かに相談するにしても、その時はすでに何となく自分で答えを決めてしまっていて、それを後押ししてもらうために相談する、ということが多いように思います。
一人でいろいろ悩んで悩んで、いろいろ考える。
そんな時に浮かぶアイデアっていうのは概ね碌な考えじゃありません。
でも自分では考えに考えたいい考えだと思っているので、さっさとそれを行動に起こすと・・・
得てして結果はよくないです。
良くないどころかさらに状況を悪化させることすらあります。
一度、考えたことを誰かに相談すれば、それがろくでもない考えだということは簡単にわかることなのに・・
しかし、行動に移してしまった以上どうしようもありません。
よけいに悪くなった状況を解決するためにさらに悩む、そしてさらに考える。
そして行動する。
さらに状況が悪くなる。
完全に堂々めぐりの悪循環です。
回りから見たら完全に何を独り相撲です。いい迷惑だ、って感じです。
誰かに相談すれば誰かがいい解答を持っているだろうに、それができない。
人間て意外とそんなものかもしれません。
「ろくなことしない」というのは多くが一人で悩んでる独り相撲というのが多いのではないでしょうか?
「悩んだら相談する」「一人で悩まず誰かに相談する」これができれば世のもめごとの多くは解決するような気がします。
でも・・・・これは意外と難しいです。
悩める人がすぐに、なんでも、どんなにささいなことでも「相談できる」環境をどう作るか、ここが大きな問題です。
さて、どうしましょうか・・

石原慎太郎氏「法華経を生きる」

また少し変わった本の紹介です。
今回はけっこう古い本ですが、石原慎太郎氏の「法華経を生きる」です。

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石原氏といえば、とにかく我が強く傲慢であるとの印象が私にはありました。
しかし、売れっ子の作家であり国会議員や都知事まで勤め、いまだにその精力は衰えていないかのようです。
そんな「強い」石原氏が仏教の本を書いている、それがまずは驚きでした。

この本には法華経がどればけ石原氏の人生に影響を与えたかがせつせつと書かれています。
石原氏は本書の中で、自身では法華経などの信仰を勧めるつもりもないし、自分の信仰もいわば「石原宗」であり、信仰などは個人個人で異なってしかるべきだ、彼流の強い表現で唱えています。
しかし、その一方で、あからさまとも思えるくらいに自身の体験・思いを暴露し、そこに法華経がどうかかわってきたかを非常にわかりやすく解説しつつ、法華経への熱い想いをぶつけてきています。
実体験であり、心から信じているからこそ、思いがストレートに伝わってきます。
だからこそ「ならば自分も法華経なども読んでみようか」などと読む者に思わせたりもする、それがこの本の真髄なのだと思います。

仏教は前のブログでも書いたように、その教えの多くが哲学的です。
「時間とは何か」「存在と何か(何ゆえ「自己」が存在するのか)」の観念は仏教の根幹とも言える哲理であり、人間はつねにこの時間軸と存在=空間の中でどのように生きていくか、どうあるべきなのかを考えていかなければいけません。
そして法華経の中にその探求の為の方法論としての「十如是」があります。
それを使って人は物事の真理を探求していくことで仏への道をつかめるということです。

しかし、自らが考えないとツールは機能しないし人も進歩しない。
「救済」は与えられるものではなく、自らが「十如是」を使って考え、そしてそれを意識することでなされるものだという事になります。
まさに小さな悟りから大きな悟りへ、行きつ戻りつの収束型フィードバックシステムとして機能する仕組みがそこにあります。
「十如是」によると、この世のできごとはすべて何らかの原因・理由があることになり、「偶然」といったものは存在しないということになります。
まさに因果応報です。

この本は石原氏の他の書とは少し毛色が変わっており、仏教に興味がない人でもけっこう読めるかと思います。
私としては若い人に読んでもらいたいなぁ、というのが本音です。

名越康文氏「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」

少し前に読んだ本です。
新神戸の売店でふっと目について何気なく購入。
そしてそのまま新幹線の車内で一気読み。

どうせ死ぬのになぜ生きるのか

なんといっても題名がすごいですね。
ある意味「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」っていうのは人間にとって究極の疑問かもしれません。
この疑問をズバリ本の書名にしているところがすごい。

生きている間のことが死ぬことですべて消えてしまいます。
自分の人生も、その中で自分が経験したこと、感じた事、考えたこと、これらすべてが消えてしまいます。
また、どんなに努力して苦労して頑張って財産や地位や名誉を築いても、結局死んでしまったら、すべておしまい。あの世には持っていけません。何のために頑張ってきたんだろう?
一方で、苦しんで苦しんで、ぜんぜんそれらが報われない。だったらさっさと人生終わらせてもいいじゃないか、と考える、ということもあるでしょう。

でも、それでも人は半ば無意識で生きようとします。なぜなのか・・死ぬことが怖いから?死ぬことが怖いのはなぜ?
生きることが「生物」の定めだから?だったら「生きる」ために「生きている」の?
考え出すときりがありません。答えなんて簡単に出せそうにありません。

この本はその究極の疑問である「なぜ生きるのか」の答えを求める一つの方法を仏教に求めようとする趣旨の本です。
著者の名越氏は精神科医ですが、理科系の論理を重んじるお医者さんでありながら、この書では仏教の思想をベースに語られています。

ご存知の方も多いかと思いますが、仏教というのは宗教ではかなり哲学的な思想を根底に持っています。
前半ではその仏教思想が「なぜ生きるのか」、という疑問にどう向き合っているのかが主であり、後半はその仏教思想のメソッドである「行」の効果というか実践についての記述になっています。
あまり仏教思想に詳しくない人でもけっこうわかりやすく読めると思います。

ただし誤解されては困るのですが、この書の中で「なぜ生きるのか」という問への答えがあるわけではありません。
けっきょく答えを出すのは自分自身であって、その手法の一つとして仏教思想がある、と述べられているわけです。

法華経によると、釈迦はこういっているそうです。
「自分はごく普通の人間である。そんなただの人間が修行を積むことで悟りを得て解脱を獲得できた。だから、あなたも努力すれば仏になれますよ」。
人間は努力しないといけないっていうことなんでしょうね
しかし、そうなると、どうせ死ぬのに苦しい思いをして努力する必要がどこにあるの?という疑問が当然浮かんできます。

そこで、それに答えるための思想が必要になります。
多くの宗教は死後の世界を構築し、そこでの扱われ方は生きているときの生き方が反映する、という考えになっています。
仏教でも当然極楽や地獄という思想はありますし、因果応報という考え方はかなり強くあります。

もっとも、多くの人は現実の世界で今をどうやって「良く」過ごすかを考えて生きています。今をよくするために努力するわけです。死んだ後のことを考えて努力するという人は少ないと思います。
しかし、ある程度頑張ってきて、ふっと「なんで、こんなに頑張ってんだろう?いったいどこまで頑張ればいいんだ?」といった疑問を抱く瞬間もあると思います。
そういう時にはこういった本に手を伸ばすのも一案かもしれません。
この本は仏教をベースにしてはいますが、別に入信を進める本でもありませんし、他の宗教を批判したりするものでもありません。
けっこう気軽に読める本でもありますので、気が向いたら読んでみてください。





退職

実は1月31日でそれまで勤めていた会社を退職しました。
退職の理由は個人的な都合が大きかったのですが、一方では仕事に行き詰まりを感じていたのも事実です。
正直なところ「疲れた」という思いもけっこうありました。
もし、それだけだったら退職まで決意したかどうかはわかりませんが、一つの大きな理由にはなっています。
でも、何に「疲れた」のかがどうにもよくわからないのです。
気持がどうしても立たない、というかお腹の中にずっしりと重いしこりがあるというか・・・
知り合いの心療内科医に相談(診療ではありません)はしましたが、軽い心身症ではないか、という話。
まさか、自分が・・という思いも有りましたし、他のやらなければいけないことに関してはけっこうアクティブに動くことができます。
でも、時間に縛られた生活、というのを意識すると、どうもアクティブでなくなります。
この2,3か月くらい、そういう状態が続いていました。
自分としてはストレス耐性も高く、まさかこんな風になるなんて思いもしませんでした。
しかし、その内科医の友人曰く、「誰でもなりうるし、30年以上も会社勤めしてきたのだから、疲れを感じても不思議ではない。とにかく今は休め」ということでした。
まぁ、それでこうして休んでいるわけなんですが、そうなるとまた落ち着かない・・・
うーん、なんか勝手です。
自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、少しじっくりと考えてみたいと思います。

キャリアカウンセラー試験について

実は昨年、産業カウンセラーの試験終了後、キャリアカウンセラーの特別講習に参加しました。
キャリアコンサルタントの国家資格化を前に産業カウンセラー+キャリアカウンセラーの駆け込み講習でした。
講習終了後その年の産業カウンセラー試験合格者はキャリアカウンセラーの実技試験も受けることができました。
私はこの講習に参加して実技試験もクリアはしたのですが、結局仕事の関係もあって筆記試験は断念しました。
その結果、キャリアカウンセラーの受験資格をあきらめざるを得ないな、と思っていました。しかし、どうやらこの受験資格は継続するらしく、今年の試験を受けることができそうです。せっかく受験資格があるのですから、今年は受験しようかな、と考えています。
うーん、しかし、けっこうこの試験難しいんですよねぁ
また勉強しないと・・・

ちなみに今年の産業カウンセラーの受験者もこの特別講習と実技試験を受けることができるそうです。
あ、今年の合格発表ももうすぐですね。
あの試験、全然手ごたえがないんで受かってるかどうか判断付かないんですよね。
発表までけっこうもんもんとして過ごしたのを覚えています。
(特に逐語がわからない・・・)

映画 オデッセイ

先日映画「オデッセイ」を観ました。
火星に一人取り残された主人公が知恵を絞って生き抜くというサバイバル映画なのですが、監督があの「エイリアン」や「ブレードランナー」といったSFの超名作の監督です。
観る前はリドリースコット監督だからもっと悲壮感ある映画かな、って思ってたんですね。ところが観てみると・・これが明るい!
とにかく主人公が常にポジティブ。ぜんぜんつぶれない。だからこそ、宇宙飛行士になれたのかな?とも思いますけど、彼を救出しようとする、調査隊の仲間や地球のスタッフも妙にポジティブです。
そういったことでちょっとばかし違和感も残ったのですが、まぁ、総じていい映画だったかな、と。
人間へこんでても何も改善しないってことかな、とも思ったりもします。
まぁ、リドリースコット監督らしからぬ明るい映画で、けっこうその落差も面白かったりします。
原作はアンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」なんですが、原作も読んでもけっこうおもしろいです。
ただ、私としては、ジョン・W・キャンベルの「月は地獄だ」の方が面白かったかな、という感想です。
(かなり古典ですが・・・・)










再再開

久しぶりの更新です
諸事情からずっと更新を停止しておりましたが、このたび再開することにしました。
ポチポチと更新していきますのでよろしくお願いいたします。
プロフィール

気まぐれ社労士 

Author:気まぐれ社労士 
企業では安全配慮義務や労務管理、人事制度・諸規定など課題はたくさんありますが、今の企業では「疲れ」への対策がすごく重要です。少しでも人事関連で疑問やお困りのことがあればご連絡ください。きっと解決策が見つかります!





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