FC2ブログ

「成長」は自分基準で測るもの

昨日神戸において「応用行動分析学入門セミナー」を実施しました。
私は日ごろから行動分析学に非常に興味をもっており、自分なりにけっこうガチで勉強してきました。
ある程度自分自身で行動分析、特にビジネスに応用する応用行動分析学を使った人材開発メソッドも構築できつつあります。
しかし、残念なことに日本では行動分析学実はあまり知られていません。
もっとみんなに行動分析学を知ってもらいたいという思いでこのセミナーを実施した次第です。
今回のセミナーは応用行動分析学というよりは行動分析学の基礎といった内容になっています。
もともと私が作った「応用分析学BASICコース」と「応用行動分析学ADVANCE」のうちの、BASICの4時間を2時間に圧縮したコースです。
まぁ、10人ほどのささやかなセミナーではありましたが、皆さん寝ることもなく(笑)真剣に聴講いただけましたので、やっている方としても大変張り合いがありました。
聴講していただいた方は皆さん行動分析学なんてまったく知らないという方ばかりでしたが、多少は行動分析学というものを理解していただけたものと自負しております。

ところで、行動分析学を学んでいるとどうしても人の行動に関心が高まります。

人はなぜそのような行動をするのか?
そこにはどんな強化が働いているのか?
その好子はなんなのか、もしくは嫌子はなんなのか?


行動のひとつひとつについてじっくり考えていくととても興味深いです。
そんな中で最近特に思うのが、自律型の社員育成を考えるうえでキーワードとなる「成長」についてです。

成長とは一体何なのか?

私見ではありますが、一言で言うと、


成長とは自分ができなかったことができるようになること


です。
行動分析学風に言うと、
新しい良い行動レパートリーを得ること
とでも言えるでしょうか。
よく目標を達成すると成長したと言いますが、目標はあくまでも目安にすぎません。

少し大きい文字それまでできなかったことができるようになる、それがどんなに小さなことであっても。

水が怖くて泳げない子供が泳げるようになりたいといった時、いきなり水のなかに放り込んだりはしないでしょう。

怖いと思う水のそばに行けるようになる。
   ↓
水に足を浸けられるようになる。
   ↓
水の中に入ることができるようになる。
   ↓
・・・
   ↓
20メートル泳げるようになる。

みたいな感じで少しずつ最終目標に向かって小さなステップをクリアしていくようにするはずです。
この小さなステップをできるようになる、ということが成長です。

場合によってはもっと細分化されるかもしれません。
昨日は水に1メートルしか近寄れなかったけど今日は50センチまで近づけたよ、といった具合に。
これだってできなかったことができたわけですから立派な成長です。
だから、周りで見守っている人はそうやってできたことを認めて褒めて(アドラー流に言うと、はげます)あげて、行動を強化してあげなくてはいけません。


0-94.png

成長を測る場合、成長するということは、自分ができなかったことができるようになる、ということですから、できたできないの基準は自分になります。
決して他人を基準にしてはいけません。
手本とか目標といった意味で他人を比較基準にすることはかまいませんが、自分の成長ということであれば、当然比較対象は過去の自分になります。

しかし、一般には
「彼にできてなんでお前にできないんだ」
とか、
「・・さんはもっと上手くできるよ」
とか、ひどいのになると
「同じ人間なのにねぇ」
といった言葉を聞きます。
本人としては努力しているし、少しはできるようになっているのにこんなこと言われたらやる気もなくなってしまいます。
まさに、嫌子による弱化です。
これでは成長するものも成長しません。

人は、自分もふくめてどうしても他人と比較してしまいます。それは仕方のないことですし、他人との比較があるからこそ競争が生まれ、種としての発展があります。

ただ個人の成長と言う点で考えるのであるならば自分自身を評価基準にしておかないと正しく計測ができません。
また、自分自身が評価基準であると言うことは、自分自身も評価者であるということです。
自分で自分を評価するなんて独りよがりになりがちだし、評価したってそんなの自己満足でしかない、と思われるかもしれません。
確かにそんなの一面も無いとは言い切れません。
しかし、できなかったことができるようになった、と言うことを一番認識できるのは自分自身です。
確かに他人に客観的な評価をしてもらえることはすごく重要ですし、一番強化の要素として力があります。
でも、他人はいつも見てくれているわけではありません。
だからこそ、常に自分を見ることのできる自分自身こそ自分をほめてやるべきです。
自分自身で自分をほめることで行動を強化する、これが大切です。

ぜひ自分に「いいねマーク」をつけてあげ、自分自身の良い行動を強化して、良い行動レパートリーを増やすようにしてください。

ThumbsUp Small


=======================================================================
御社の「人」のお悩み解決します。
人事制度・労使問題・メンタルヘルス・安全衛生対応
社会保険労務士事務所 岡本労務管理事務所
特定社会保険労務士・産業カウンセラー・国家資格キャリアコンサルタント・RSTトレーナー・心理相談員
岡本 寛明

詳しくは下記ホームページで!
HP http://www.mercury.sannet.ne.jp/occam/

プロフィール

気まぐれ社労士 

Author:気まぐれ社労士 
企業では安全配慮義務や労務管理、人事制度・諸規定など課題はたくさんありますが、今の企業では「疲れ」への対策がすごく重要です。少しでも人事関連で疑問やお困りのことがあればご連絡ください。きっと解決策が見つかります!





最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

かうんたー
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR